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世界への扉~その5 

MC2.jpg一通目の手紙を受け取って以来、ものすごい日々が待っていた。毎日毎日イタリアから手紙が届くのだ。1日4通も5通も届くなんてこともあった。まるで人気絶頂のアイドル歌手にでもなった気分だ。8割が10代の中学生や高校生。あとは大学生もそこそこいたが、社会人は少なかった。彼らは一様に、日本の文化や日本人に大変興味を持っていて、驚いたことに日本のアニメや漫画に夢中な子たちがほとんど。日本のアニメが海外で評価を得ていることは知っていたが、ここまで浸透していたとは思ってもみなかった。内容の面白さや画の美しさに夢中なだけでなく、日本のアニメや漫画で描かれる日本の生活に憧れを持っていて「おにぎりを食べてみたい!」とか、「かわいい制服を着てみたい!」と、熱烈に思っているようなのだ。

彼らは、自己紹介とともに、マッシモ・ディ カタルド(Massimo Di Cataldo)の情報をたくさん寄せてくれた。MDC1.jpg雑誌の切抜きや付録のシール、果ては未開封の新譜まで送ってくれる人までいた。彼らは気さくで、しかもラテン系の熱っぽさで手紙を書いてくれていた。私は、一部の例外を抜いてみんなに返事を書いた。だって私が返事を書かなかったことによって、彼らを落胆させたくなかったから。例えば、初めて行った国で、たまたま最初にいやな思いをしたら、それだけでそこの国の人を「冷たい人たち」とか「いやな国」って思ってしまうことってないだろうか?せっかくこんなに日本に対していいイメージを持っている若者たち。きちんと返事を出すのが礼儀だと思ったから。しかし、手紙は絶え間なく来続け、とても全員と文通を続けることができそうもないと思い、返事を書くときに、自分がアニメや漫画に詳しくないこと。そして自分の年齢を書いた。その時すでに30歳を越えていたので、10代の子はそれを知って、以後手紙をくれなくなるだろうと目論んだのだ

甘かった。イタリア人は、日本人ほど年齢というものにこだわりがないのだろうか?手紙をくれなくなった子たちも確かにいたが、多くの子が、年齢差なんて関係ない。文通を続けたいという返事を送ってきた。自分の写真や、自分の町の絵葉書を添えて。

私の掲示板を見てイタリア人たちが送ってくれた手紙は、最終的には200通近かった。一度返事を出してしまった手前、急に返事を出さないというのも無責任だ。それだったら、はじめから返事を出さなかったほうが、よっぽどまし。そこで考えた。「イタリア語を勉強している日本人の中には、イタリア人と文通をしてみたいって思っている人たちがきっといるはずだ。私の代わりに文通を続けてくれる人たちを探してみよう」

そして私は本屋に行った。

 つづく

 
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こだわり

こんにちは!
わたしもフランスにいたとき、妙に日本に詳しい外人や日本びいきのひとに出会ったなー。「漢字書いて!」ってよく言われて、自分の名前をサインしたりしてました。うん、確かにアイドル気分♪
「おにぎり」食べたいんだ!(笑)
でも彼らにしてみれば、のりは「ペーパー」のようで食べられない人が多いはず!
外人、付き合うのに年齢にはこだわりませんね。わたしもこだわらないけど、それより、オルサさん・・・、わたしのブログのリンクの上が「ウィリアム・モリス」と「ノリタケの森」だという事実のほうが、わたしには、よっぽど気になる・・・(笑)。

ノリタケの森

「ノリタケの森」は本当に絶対おすすめの場所。5/19の記事でも書きましたが、これから愛知博に行かれる方、ぜひ立ち寄ってみてください!

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