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地図に魅せられて~その1 

地図、特に古地図が好きな私。
と言っても、地図を読み込んで、地理的な情報をそこから得るとか、地図を持って街歩きするとか、そういう実用的な利用ではなく、地図柄が何となく好きで、地図を見ていると安心する。という非生産的な地図愛好者です。

例えば、カバリーニ(Cavallini Papers & Co., Inc)の
ジャーナルノート。鳥や花をあしらったデザインもある中、私が愛用しているのは、
パリマップワールドマップ、そして、背表紙がパリの地下鉄路線図になっているエッフェル塔の3種類。

それから、我が家の玄関には、制作年度が相当古そうな世界地図のコピーが額に入って飾ってあります。この地図は、父がどなたかに頂いたものですが、目に付きやすい場所に置いておきたくて、私が玄関に飾ることを提案しました。

その地図を、普段は、何気なくぼんやりと見ているだけで、細部をしっかりと観たことがありませんでした。
最近、ある本を読んだことがきっかけとなり、初めてじっくりと観てみたのです。


先ずは、その本の話から。
異郷の誘惑石井洋二郎 著
異郷の誘惑~旅するフランス作家たち」。

このタイトルを新聞の広告欄で見つけたとき、「異郷」「誘惑」「旅」「フランス作家」、タイトルに使われている言葉たちが、私に「この本を読め」と蠱惑的にささやいたのです。

本を取り寄せ、包みを開けてみて目に飛び込んできた表紙絵が、地図の上に描かれた帆船。
タイトルも、装丁も、この本はどこをとっても私好み。そして、これから説明します内容も同様に。
登場するのは、フランスの作家6人~
1)ブルターニュの海を見ながら育ち、海の向こうに旅立つことを夢見、20歳を過ぎて北米へ、さらに後にはトルコ、エルサレム、エジプト、チュニス、スペインなどを周った
シャトーブリアン

2)詩人として成功し、結婚し子供も授かった後に、新たな詩の着想を求めて憧れのオリエントの国々を家族を伴って旅した
ラマルチーヌ(ラマルティーヌ)

3)度重なる精神錯乱の発作で精神病院に入院し、退院後に、世間の中傷から逃れるようにして出立。カイロやイスタンブールで地元民と同じ生活をしようと試みた
ネルヴァル

4)スペイン国境に近い南仏ピレネー地方に生まれ、3歳の時、父の転勤でいやいやパリに移り、成長後に文学の道に進み、当時ブームとなっていた憧れのスペインを旅した
ゴーチエ(ゴーティエ)

5)自由気ままな生活をする息子を見かね、生活矯正のためインドへと旅立たせた両親の思惑がはずれ、途中で引き返し、帰国後も自堕落な生活を続けたが、この旅の中で、詩の表現力を磨いた
ボードレール

6)常に、今いる場所からの出発を希求し、しばしばヨーロッパを旅し、また戻り、そして断筆し、エチオピアに行くも、自分の居場所を終生見つけられなかった
ランボー

この本は、各作家の旅の行程を追うと共に、その間、あるいは後に執筆した作品の中から、作家本人の旅の意図、旅の意味するところ、作品への影響などを読み取り、さらに、実際に旅で体験したと思われることと、作品に書かれた内容のズレを明らかにし、異郷への旅と作家との関係性を浮き彫りにしていきます。

異郷。つまり、普段見慣れているものとは異なる景観が広がり、異なる暮らしの行われている土地。私が地図に魅せられるのは、その異郷へと旅立ちたい気持ちの現れかもしれません。そう自覚した時、玄関に飾られた世界地図を、しっかりと観てみようと思ったのです。

   つづく
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