アール・ヌーヴォーからアール・デコ、華麗なる休日~その1 

7月の京都島屋を皮切りに、その後、名古屋タカシマヤを経て、現在は横浜島屋で開催中の展覧会

ガレ・ドーム・ラリック
 アール・ヌーヴォーからアール・デコへ~華麗なる装飾の時代

さっそく出かけてみました。
先に、見終わっての感想を記して起きますが、今まで何度か足を運んだこの美術館の展覧会の中では、
田中一村展以来の、出色の企画展で、行ってよかったと、つくづく思う、見ごたえのあるものでした。

実を言うと、出かけるまで、行こうかどうか迷ったんです。エミール・ガレ(Émile Gallé )、ドーム兄弟(Auguste DaumとAntonin Daum)、そしてルネ・ラリック(René Lalique)の作品は、今までに何度か目にしてますので「何を今更」という気持ちがあったのです。

ところが、自分の知らない世界が、そこにはありました
特に、エミール・ガレの作品は、小規模の展示会でよく見るお馴染みのランプや、色ガラスに花模様の花瓶だけではない彼の作品の多様性に触れることができました。
例えば、手書きで描かれた模様や風景画の繊細さが引立つ、透明なガラスの作品。そして、魚や昆虫、植物が生き生きと描かれたジャポニズムデザインの作品。器の形も凝っていて、この図柄にはこの形しか合わない。と思わせる完成度の高さに目を奪われました。

展覧会のタイトルに、その人の名は入っていませんが、
ティファニー(Louis Comfort Tiffany)の花器も数点展示されていて、そのモダンさと大胆なフォルムに圧倒されました。アンティークという感じがしないのです。
彼はエミール・ガレより2歳若く、ドーム兄弟よりも5歳以上年上、つまり同時期に、フランスと米国という違いはあれど、これほど斬新なデザインが作り出せたとは、ティファニーの才能に、ただただ驚くばかり。

展示品は、ガラス器だけではありませんでした。扇が数点、洋服の展示、メイク道具、さらに、美しいジュエリーの数々も、目を十二分に楽しませてくれました。

嬉しかったのは、アール・デコ時代のビーズのバッグと共に、
ジョルジュ・バルビエ(George Barbier)のモード画が5点展示されていたこと。バルビエのイラストは、仏文学者の鹿島茂氏が、コレクションしているそうですが、私も好きなんです。
 ・参照永遠のエレガンスを求めて~ジョルジュ・バルビエ画集

さて、展覧会の最後に私を待っていたのが、
ラリックがデザインした、コティ他の香水瓶たち。当時の香水のポスターも数点展示されていたんです。
わ~、これは必見ですね。
一つ一つ眼に焼き付けるようにじっくり見ていったにもかかわらず、それだけでは満足できず、もう一度初めから見直したんです、私。

コティのあの独特の四角い香水瓶
 ・参照画像コティの香水瓶

それが6本セットになったケース入りのものや、瓶を入れるデザインの凝った小箱など、今まで見た記憶の無いものも多くありました。
現代に生きる私が、これほど心酔するのですから、当時の女性達は、小さくて、美しいガラスの香水瓶、いわば小さな芸術品に、どれほど憧れを抱いていたことでしょう?
それを手にする時の喜びは?
それを誰かにいただいたら?

想像力という翼を使って、20世紀初頭、アール・デコの時代に戻れそうです。
 ・参照今後の開催地(ポーラ文化研究所)

 ・関連記事クリムト展とアール・ヌーヴォー展

つづく
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