プルチネッラに拍手 

私は、すばらしい小説に出遭ったとき、こう思うんです。

最高のドラマ、最高の映画、最高の演劇を見せてくれるこの本は、
至上の喜びを与えてくれる魔法の箱だ。
と。

そのように思うことは、そうそうないのだけれど、
そういう本に出遭いました。



最後のプルチネッラそれは小島てるみ著最後のプルチネッラ

プルチネッラとは何かご存知でしょうか?
仮面を使ったイタリアの即興演劇の一形態 
コメディア・デラルテ (Commedia dell'arte)の登場人物です。
お腹の辺りが膨らんだ白い衣装に鷲鼻の黒いお面。ナポリの道化です。
 ・参照プルチネッラ参考画像1
     プルチネッラ参考画像2

プルチネッラを知ったのは、もうかれこれ10年以上前。見始めたNHKの「イタリア語会話」に登場したんです。当時は、イタリアと言ったら、ピザとスパゲッティーとオペラとアモーレ。くらいの知識しかなく、
この番組を見ることで、イタリア語を身に付けながら、イタリアの文化に触れ、情報をどんどん吸収していきました。

その後、実際にイタリアに行き、ナポリにも一度遊びに行きました。

「ナポリを見て死ね」の文句から想像していた美しいナポリとは、かなり印象の異なる現実のナポリ。
きらびやかな王宮と、庶民的で魚臭いスパッカナポリ。
陽気な雰囲気の一方で、スリやカモッラ(ナポリのマフィア)への恐怖が付きまとう。

そういったナポリで見たもの、感じたもの。いわば生きたナポリが、この本にはギューッと詰まっていました。
そして、最後の方まで読んで、初めてわかった二重構造の意味。何と巧みな!

私はこの演劇(小説)に、盛大な拍手を送ります。
 
 ・参照私がこの本を買う決め手となった読売新聞の書評
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コメント

図書館へ

EUROも終わっちゃったことだし、図書館で探してみます。前のオルハン・パムク本もスペクタクルで面白かったので^^
私は、ここ数年で一番感動したのは、んー。タイタンかな!

ケトルさん

気に入っていただけると嬉しいです。

ケトルさんが、ここ数年で一番感動されたのはタイタンですか。タンタンじゃなくてタイタンですね。
機会があったら読んでみます。
今、小島てるみの別の作品「ヘルマフロディテの体温」を取り寄せ中です。以前本屋で少し立ち読みをし、結局買わなかったんですが、読んでみようと。

そうそう

魔法の箱!本当にそうですね。
『はてしない物語』を手に取った時なんて、「あら~ホントに魔法の箱があった」と思いました。
面白そうですね。早速探しに行かなくちゃ。

ナポリは

古代ギリシャ人が移住して名前をナポリとつけたところなのに
プルチネッラの衣装は、道化師そのものででギリシャの匂いは、しませんね。
こういうこと追求するのがすきなんですけど。。
時間があったら追求してみようかと思います。

面白い小説に出会えて

よかったですね♪
本好きな方は、たくさんの本の中からどうやって選んでいるんだろうと思いますが、新聞なども参考にしてらっしゃるんですね。

参照画像1の仮装がどれも面白くて、見入ってしまいました^^ 道化師の衣装って楽しいですね。 

碧さんが

魔法の箱だと思われた「はてしない物語」。私は読んでいないのですが、「モモ」のミヒャエル・エンデの小説なんですね。私は「モモ」が大好きで。でも、これ、20歳を過ぎてから読みました。読んでおかなくちゃって思ったんです。

ErbaVita さん

ナポリ誕生の神話は、同じ作者による「ヘルマフロディテの体温」の方に出てきますよ。こちらもナポリが舞台の小説です。ヘルマフロディテはギリシャ神話の両性具有の神だとか。
http://item.rakuten.co.jp/shimura/10001648/

つい忘れてしまいがちですが、南イタリアは、古代ギリシャの植民地だった歴史があるので、遺跡以外にも影響が残っているかもしれませんね。
また、イタリアの即興演劇自体も、ナポリのプルチネッラがいたり、ベルガモのアルレッキーノがいたり、何だか面白いです。

創さん

新聞の日曜版に書評が載っているので、他の記事は読まずとも、これだけはチェックしているんです。

参照画像1では、カーニバルの仮装の衣装として紹介されていますが、その時期にイタリアに行ったことがなく、この格好をしている人を生で見たことが残念ながらないんです。テレビだけ。

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