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ヴァニラの木 

20070317171228.jpgその男のプロフィールはWikipediaに載っていない
その男の本は、amazonにさえ載っていない
しかしその男の本を手にし、私はその小説から漂うヴァニラの芳香に半ば酔いながら頁をめくり、南国を舞台に語られる寓話の世界に引きずり込まれていく…

詩人のアガホアさんに影響を受けた書き出しですが、今私が読んでいる本はフランスの詩人にして作家の、ジョルジュ・ランブール(Georges Limbour)<1900~1970>の「ヴァニラの木」

20070317173632.jpgこの本の存在を知ったきっかけは、野崎歓 著の五感で味わうフランス文学「本の匂い、本の味わい」という章に、コレット(Sidonie-Gabrielle Collette)のシェリや、ミシェル・トゥルニエ(Michel Tournier)のオリエントの星の物語などと共に紹介されていました。

いい匂いのする小説として紹介されていた「ヴァニラの木」。野崎氏は「香りは作品の冒頭から漂い出し、それとともにエキゾチックな物語の予感がなまめかしくたちこめる。」と書いています。

ここまで読んだら、香りを嗅ぎたくなるではないですか。
そのエキゾチシズムを感じたくなるではないですか。

しかし、amazonに載っていなかったのです。他の本のネットショップにも。そこで諦めてしまってからどのくらいの月日がたったのか?

丁度、本を一冊読み終えて、本の購入を考えていた私が、再び手にした「五感で味わうフランス文学」。そうだった「ヴァニラの木」が読みたかったんだと思い出し、古本屋サイトのスーパー源氏たった1冊出品されていたのを購入できました。(日本の古本屋になら、まだあるようですよ)

さぁ、その本ですが、舞台はメキシコ、そしてインド洋上の島。冒頭、死期の迫った女性が、幻覚なのか現実なのか、一週間もの間、寝室に漂い続けているある香り、いまだかつて嗅いだことのないその未知の香りの元が何であるのか確かずにはいられなくなり、歩けぬ体を動かして、やっと箪笥の引き出しから見つけ出したヴァニラの実…。その後、ヴァニラの香りはオランダのチョコレート王の知るところとなり、今まで感傷的だったランブールのタッチは、現実的な色調を帯びてきます。

Wikipediaに載っていないランブール。フランスのサイトでみつけた彼のプロフィールに、あの人と同じ例えが。

「風の靴を履いた男(l'homme au semelles de vent)」

アルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)と同じだ!(過去の記事風のように~)ランブールは生涯、旅を愛し、旅する夢想家だったのです。
 ・参照ジョルジュ・ランブール(En Savoir plusより)
    バニラ(Wikipediaより)
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読書メモ本・雑誌

コメント

この出だし、どこかで聞いたような?と思っていたのでした。印象的ですよね。

読みたかった本が古本屋さんで見つかってよかったですね。バニラの香り、私も好きです。

あつこさん

へへへっ!人に影響されて、詩的な文章になっていました。

この本、あってよかったです。本との出合い、物との出合いって不思議なもので、時々その出合いに「運命」を
感じることがあります。「ヴァニラの木」を手にすることが出来て、この本が、また私を次なる世界に導いてくれそうな予感。

詩でも書けばいいじゃない。
しかしオルサさん結構読書家だよね。
よくこの本読んでますとか書いてるし。

私はこの頃は童話に興味あるかな。
いろんな詩集をチラッと読んでも影響されるのが怖いので読まない。

童話は単純に楽しい。

アガホアさん

そもそも、「詩」を書きたいって気が起きないのです。やはりあれは、あふれ出て来るもので、考え込んで作るものではないと思います。

でもたまに、リズム感という点から、イタリア語で詩のようなフレーズを口に出してみていることがあります。日本語の言葉の中で、「その響きが好き」「その音が好き」と思える言葉は特に見当たりませんが、イタリア語の中には、好きな言葉があります。
例えば、チャ、チョ、チェを含む単語でチェロ(Cielo)=空とか、チャオ(Ciao)とか、巻き舌のRを含むRomaとかrosso=赤とかね。

アガホアさんが興味がある童話って、例えばどんなお話?

特にないけど動物が出てくる話は好き。

アガホアさん

動物が出てくる童話といえば、「ごんぎつね」好きです。

おもしろそー

オルサさんのブログを読んでたら、興味が湧いてきました!
出会いたいなー、この本。

QUiosCoさん

出合えるといいですね、この本と。e-68

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