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スラムに酔う 

「米国生まれのスラムが、パリ郊外を発信地に、ベルギーやスイスなどの仏語圏に急激に浸透しつつある。」読売新聞夕刊に載っていた記事から抜粋しました。これを読んで、「なにも仏語圏に限らず、どの都市においてもスラム化傾向は進んでいる。」なんて反論しないで下さい。話題にしているのは、slum(都市部の極貧層が居住する過密化した地区)ではなく、slamなのですから。

英和辞書を見ていただければわかりますが、名詞slamには、
「ピシャリ、ドン、バタン」など、戸を勢い良く閉めたり、物を乱暴に置いたときに出る音を意味したり、口語で「酷評」といった意味があり、ここでいう「スラム」とは、1984年米国で生まれた言葉を中心にしたパフォーマンスで、読売新聞によると、「自分の街や恋愛、悩み、人生などについて感じたことを、3~5分間の言葉にして、観客を前にリズムをとって語る芸術」だそうです。

そのスラムのフランス人パフォーマー、グラン・コール・マラード(Grand Corps Malade)。彼が昨年春に出したアルバムが、フランスのヒットチャートで1位に躍り出て、ブームになり、スラムが一気に人気芸術の座を得たというのです。(だいぶ前の話ではありますが。)

20070105235754.jpgこのグラン・コール・マラードさん、現在29歳。10年前に水の入っていないプールに飛び込んでしまい、けいつい骨折。四肢麻痺と気管切開。2年間のリハビリでやっと杖を付いて歩けるようになり、また気管切開により、声がしゃがれて、以前より声が低くなったそうです。あの事故が無ければ、憧れていたスポーツ教師になっていたでしょうし、今聴衆を魅了しているも声も言葉も発することがなかったでしょう。

さぁ、ここまで知ると、そのアルバムとはどんのものなのか?どんな声、音楽なのか知りたくなります。

20070106000106.jpgそれがこちらです。アルバムタイトルがMidi20。amazonフランスで試聴できます。視聴の前に私の感想を。

1曲目、2曲目。BGMがバックに流れる単なる詩の朗読にしか聞こえません。これを「歌」と呼べるのかどうかと迷っていたところ、3曲めの「Je Dors Sur Mes 2 Oreilles(私は安心して眠る)」では、音楽のリズムに合わせて語るというか歌っていて、ラップっぽくなっています。6曲目の「6ème Sens (第六感)」は、ドラマか映画の1シーン、主人公が過去の出来事や感情を説明している様に聞こえ、その曲相、かなり好きです。8曲目「Chercheur De Phases (言葉を探す)局面を探す人」は、心の深いところに染み込んでいき、10曲目の「Attentat Verbal (言葉による襲撃、テロ)」は、楽器としての声を楽しめ…。気がつくと、私はグラン・コール・マラードの世界にどっぷりつかっていました。
彼の発する言葉の意味がほとんど理解できないのが非常に残念ですが、フランス語がわからなくても、心に響いてきて、好きです。このアルバム。
 ・試聴はこちらMidi20

YAHOO! Musicフランス版では、彼のビデオクリップ、「Les Voyages En Train(電車の旅)」と「Saint-Denis(サンドニ)」が見られます。
 ・こちらグラン・コール・マラード(YAHOO! Musicフランス)
 ・参照グラン・コール・マラード公式サイト
    O'frnch music club
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音楽音楽

コメント

あけまして

おめでとうございます!
昨年はすっかり雲隠れしておりましたが、今年はきちんと顔を出したいと思いますので、よろしくお願いしますね。

スラムってやっぱりスラム街をおもいだしてしまいました(苦笑)。
ラップみたいな感じなのでしょうかね?
面白そうです。

kobo_natsuさん

あけましておめでとうございます。

パリのスラム(街)でスラムを聴くと、また違った印象を覚えるかもしれませんね。

kobo_natsuさん、雲隠れから、やっと顔を出してくださるのですね。楽しみにしています。


そうだったのか!

幸せをくれるテディベアさま
raidaisukiです。
TBありがとうございました。
それから Grand Corps Maladeのご紹介ありがとうございました。

ふーんこういう人だったのですか。わたしはこれはグループ名かと思ってました。
手元のCDにテキストもついてますから、ひまをみて一部翻訳してみてもいいかなと思います。サンプル的に部分的であれば、著作権上そんなに文句も言われないでしょう。というか、そうでないと文化の伝達ということができないことになってしまいますね。

raidaisukiさん

コメントありがとうございます。Grand Corps Malade、そのネーミングが面白いですよね。日本語に訳すと「ひどく病んだ体」とか「大いなる病身」とでもなるのでしょうか?

テキストの日本語訳、是非お願いしますよ。slamは言葉の意味が重要なはずですが、フランス語で彼が真に伝えたいと思っていることが、日本語で理解できたら素敵です。

オルサさん、さっそくビデオクリップを見ましたよ!slumではなくslam。う~ん、またもや好奇心をくすぐられる初めて知った言葉ですね!フランス語は全く分かりませんが、言葉の響きが美しくて、何を語っているんだろうと絵を見ながら想像するのが楽しかったです。
彼はまるで現代の語り部。昔で言えば、ロマンあふれる戯遊詩人のようですね!それにしても、チャート1位とは、フランス文化の奥深さを感じずにはいられませんっ。

Carolitaさん

>語り部、ロマンあふれる戯遊詩人
本当、確かにそうですね。ビデオは、言葉でいっていることを映像でフォローしているようですので、音だけで聞くよりもわかり易いですね。

ラップだと、個人的には押し付けがましく感じたり、好きではないファッションをしているミュージシャンが多くて、好きになれない場合が多いのですが、彼の場合、変にいきがっていなくて、聞き手を選んでもいないように感じ、しかもバックの音楽も自然なものが多くて私は好きです。

水の無いプールに飛び込んでしまうなんて、かなりの慌て者ですね、きっと。

災いを転じて福となすって精神は好きですね。後でじっくり新しい音楽を試聴させてもらいます。

ニキータさん

水の無いプールに飛び込んでしまった件に関しては、どういう状況でそういったことが起きたのか詳細が出ていなかったのでわかりません。一概に「慌て者」といえるのかどうか。現在も杖をつき、足が不自由なようです。

slamは友人の勧めで始めたとか。彼のslam界での成功は、それを希求して成されたものではなく、結果として成されたものの様です。

オルサさま
グラン・コール・マラードの作品は翻訳中で、日本盤発売の計画もあるそうです!http://blog.goo.ne.jp/raidaisuki/e/e91014e4ec6361d1a4096bb99dbe12da
のコメントをご覧下さい。
ちょうど今ハチャメチャに忙しいところでもあり、彼の作品紹介の方は少したってから、日本盤計画の邪魔にならないようにやりたいと思います。

raidaisukiさん

お忙しい中、貴重な情報をありがとうございますe-51
グラン・コール・マラードをブログで紹介しておきながら何ですが、私は実はまだCDを購入していないのですよ。日本盤が出るのであれば、それを待って買いたいですね。そして、raidaisukiさんの日本語訳も、できれば拝見させていただきたいです。

皆さん!

slamの仏人パフォーマー、グラン・コール・マラードのアルバム「midi20」の訳詩の一部を、raidaisukiさんがご自身のブログ「フランス語系人のBO-YA-KI」に載せていらっしゃいます。

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グラン・コール・マラードとアブダルマリーク

アマジーグの教えてくれたスラムのグラン・コール・マラードGrand Corps Malade とアブダルマリーク Abd Al Malik は、早くも日本でも注目を集めているようです。グラン・コール・マラードは、低い美しい声でかっこいいですね。「伴奏」のピアノとかもいい味出してます。こ
  • [2007/01/22 07:46]
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