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おじ様のエッセイ 

20061008224457.jpgステキなおじ様というイメージが強い俳優    長塚京三氏。1945年生まれですから、今年61歳ですね。サントリーのフラバン茶のCMが記憶に新しいですが、Wikipediaによると、お若いころは悪役が多かったんですって。確かに眼光鋭く、どこか体制におもねらぬ雰囲気が未だにあり、実際にはあまり見た記憶は無いですが、悪役もはまりそうですね。

数日前、入った本屋でたまたま見つけた本が、長塚京三著私の老年前夜20061008225414.jpg

彼の2冊目になるエッセイ集です。平成16年から18年の3月まで「webちくま」に連載された20篇に少し手を入れたものだそうです。
その本、こんな一行から始まります。

「カラスを不意打ちしたことがおありだろうか?私は一度だけある。」

カラスを不意打ち?私は思わず、刀を持った老武士が、カラスに不意に切りかかる場面をイメージしてしまいましたが、そんな物騒な話ではありませんでした。刀の代わりに持つであろう柄の長い棒も、たまたま手にしたであろうペンなども使わずに、カラスを追っ払うためにタダにらみつけたという京三おじ様。刀を持つ老武士以上に凄みがあります。しかも、この不意打ち談を、茶化すことなく、さも自分の武勇談のごとく語るあたりがとてもチャーミング。

そしてその文章は、二字熟語が多用され、硬質ですが、まるで無声映画の弁士の語りのごとくリズム感があって、読んでいて心地よい。読みながら、そこに描かれている情景が目に浮かぶようです。

読書が好きな私ですが、かなり気が短いので、まるでイメージできない情景描写や風景描写を忍耐強く読むことが出来ません。しかし、おじ様の文章には、無駄で長ったらしいだけの描写は出てきません。それは例えば、きちんと編集された旅行ビデオやドラマの様。

エッセイの中で語られる、フランス、ソルボンヌ大学留学時代の思い出や、従兄弟との思い出、演劇論、さらに秀逸な一篇、日本語の「はい(Yesの意味)」とフランス語のそれ、「ウィ」の違いについてなどを読むことで、彼の生い立ちやこだわり、俳優という職業に対する真摯な姿勢が垣間見られます。

この本を読み終わり、20061008235351.jpg
すでに購入済みの僕の俳優修業を読み始めました。

今まで、ちょっと気になるステキなおじ様でしかなかった長塚京三という俳優の演技を、これからはきちんと見てみよう。という気になりました。
 ・参照長塚京三(Wikipediaより)
    webちくま
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コメント

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意外ですね

フランス、ソルボンヌ大学留学経験があるなんて意外ですね~。
今度、本屋に行ったらチェックしてみようと思います。

長塚京三氏のCMといえば、松島奈々子に慕われて困っている・・・というのが昔ありませんでしたっけ!?

いいおじ様の条件としては、いくつになってもアブラっぽくならないということでしょうかね。

ソルボンヌ卒といえば、わたしは岡本太郎氏をまず思い浮かべてしまいがちです☆彼は日本語より、フランス語のほうがお上手なような(笑)。

QUiosCoさん

そうなんですよ。ソルボンヌ大学卒ということをことさら強調して活動をされていないので、ご存知ない方も多いのでしょうね。
しかし懐古調の文体や理詰めの思考法に、日本以外の文学を現地で学んだ人特有のクセ(いい意味での)が感じられます。

しゃるろっとさん

そのCM、あまり記憶にはありませんが、イメージ的に、若い、しかも綺麗なお嬢さんにもてそうな感じがありますよね。(私もそうだといいですけど)

岡本太郎氏!爆発だ~!芸術は爆発してますが、人間としてはいたってノーマルに私には見えます。ソルボンヌでは、哲学・心理学・民俗学を学んだようですね。民俗学を学んだ時に出合ったアフリカ文化への興味が、後の独特な作品づくりにつながっていくのでしょうか?

太郎さん

岡本太郎氏は生前テレビで色物みたいな印象が強くて、「爆発だ」って言ってるCMとかで、変なイメージがついているけど、長塚さんもそうだけどあの年代でフランスに留学ってのはスゴイし、苦労されたと思います。特に日本人男性は習慣の違いなど大変だったのでは・・・と思います。

作品はあまり知らないのですが、ピカソの影響を受けたという話は聞いたことがあります。そのピカソもアフリカの影響を受けているので共通点があるかもしれませんね。

お母様のかの子さんがフランスに行ったときの体験を書かれた本は面白かったです。本当に「フランスかぶれ」って感じで★

しゃるろっとさん

岡本太郎氏の母上、かの子さんのフランス体験記ですか。それは面白そうですね。そういえば、パリへはいろいろな作家が行っていますが、意外だったのは林芙美子。この人の作品を読んだことはありませんが、森光子の舞台「放浪記」のイメージが強すぎて、林芙美子像がゆがめられているのかな?と思ってしまいます。「放浪記」の成功によって得た印税で、パリへ旅たち、語学学校に通い、夫ある身でありながら、日本人留学生と恋に落ちたようです。

長塚京三さん、なんかイイですよね♪CMなんかで見かけると、つい最後まで見ちゃいます。
すぐに思い浮かぶのは、ちょっと前になりますがNHKのドラマ「定年ゴジラ」の主役、それと、いつのだったか、大河ドラマでの源頼朝役。頼朝はちょっと冷たい感じに演じておられました。
ソルボンヌに留学されてたんですか!いろんな経験されてる方みたいですね。

lazyMiki さん

「定年ゴジラ」も大河の頼朝役も見ていないのですが、存在感のある俳優さんですよね。フラバン茶のCMも、しっかり最後まで見ていました。途中でチャンネル変えずに。商品は買わなかったですが。

余談ですが、長塚京三さん、今はお一人で住んでいらっしゃるようです。ステキなおじ様には、フランス人の美女あたりと再婚して欲しいです。

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