「本」という名の船に乗って~その1 

私は今旅行中。優雅な船旅です。それも「本」という名の船に乗って、時代をさかのぼったり、著者と共にどこかの国を訪ねたり…

20060812172222.jpg歌舞伎役者の松本幸四郎さん。テレビドラマやミュージカル、翻訳劇などでも活躍中ですが、彼のエッセイ集弁慶のカーテンコールを少し前に読み終えました。そもそもその本を本屋でみつけて買ったのには理由がありました。先ず、母親が好きな役者だという点。私も好きではありますが、仮にこの本を途中で投げ出したとしても、母親が読むだろうと思ったのです。なんとも消極的な理由。
そして、ミュージカル「ラ・マンチャの男」でのドン・キホーテ役が大変有名ですが、その彼が、奥様、長女と共にスペインを旅するという旅番組を、たまたま今年始めに見ていて(とてもいい番組でした)、旅の途中で書いた旅日記のようなものも本の中に収められていたのです。幸四郎さんがたどったドン・キホーテゆかりの土地を、再度、文章の中で訪ねてみたいという思いと、番組の中だけでは伝えきれなかったご本人の本音の部分が、ちょっぴりでも読みとれるかなという期待がありました。

最後まで読んでみて、期待していた旅日記の部分は、旅番組の記憶と照らし合わせながら楽しく読めましたが、特に印象的だったのは、高麗屋の長男として生まれて、今に至るまでの生い立ち、出演作品の話や演技論、そして父、松本白鸚(八代目松本幸四郎)の思い出

初代 中村吉右衛門の一人娘だった幸四郎氏のお母さんが6~7歳の頃から、13歳年上のお父さん(松本白鸚)を一途に思い続け、大変な難関を乗り越えて嫁いだことを、本人の口からではなく、関容子著「おもちゃの三味線」で知り、深い感銘を覚えた。というくだりを読んで、俄然興味が湧き、すぐにその本を購入して読みました。

その「おもちゃの三味線」は、幸四郎氏のお母さん 藤間正子さんからの聞書のほかにも、十七代目中村勘三郎さん(今の勘三郎氏のお父さん)や、芥川比呂志さん(芥川龍之介の長男。俳優、演出家)、そのほかにも何人かの文学者と、取材を通して知り合った著者との思い出などが綴られていて、これまた面白いんです。特に興味を惹いたのが仏文学者の~。フランス語を勉強し始めた理由が当時としては異例なあの人。
これを見たら誰の事かわかっちゃいますね
 おもちゃの三味線

つづく
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コメント

読んでみよう

と思いました。
面白そうです。
いつも思っていつことですが吉衛門さんが弟だということが、納得行きません。風格が…
もちろん幸四郎さんも好きです!

碧さん

あのお2人、それぞれ独特の雰囲気をお持ちで、芸風や演ずる役柄も異なりますよね。確かに鬼平を演じる吉右衛門さんの方が貫禄があるような気もし、面白い兄弟だなって思います。

初代 中村吉右衛門氏には男の子がいなかったため、孫の男の子2人の内、次男が中村吉右衛門を継いだわけですが、現在の吉右衛門さんもお嬢さんしかいないらしく、娘が産む男の子(孫)が3代目を継ぐことになるのでしょうか?

中村吉右衛門

本来、中村吉右衛門と表記すべきを、先ほどまで「中村吉衛門」としていました。訂正させてください。
碧さんのコメントも、私の間違った表記をそのままコピペされたために、「吉衛門」になってしまっていると推測されます。失礼しました。

その通りでした

ぜんぜん気がついていませんでした!
機知衛門なんて、変換されたので、コピペに走りました。

そうそう、誰が継ぐのか興味深々です。

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