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ストラディバリウスの謎 

年末から正月にかけてテレビ三昧の日々で、さすがの私もテレビの見過ぎで飽きてきましたので、印象に残ったテレビ番組について記事にしたいと思います。

その番組とは、元日に、途中から見たBSジャパン「ストラディバリウス~響きあう奇跡と幻想」です。ストラディバリウス(ストラディヴァリウス)とは、クラシック音楽に詳しくない方でもご存知であろう、世界随一と謳われるヴァイオリンの名器ですが、そのストラディバリウスの音色の秘密を探り、その音に近づくヴァイオリン製作に闘志を燃やす人々をクローズアップし、一方ではストラディバリウスにまつわるさまざまな逸話を紹介する、大変興味深い内容でした。

私が見始めたあたりでは、演奏家の手に触れることもなくスイスの公爵家に人知れず眠っていたストラディバリウスを2002年に購入したことで有名なヴァイオリニスト 千住真理子さんがちらっと映りB0001J0BW2.09._OU09_PE05_SCMZZZZZZZ_.jpg
 千住真理子「愛の夢」

話は名器ストラディバリウスの生みの親、ヴァイオリン職人アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari)に移っていきました。もしかすると、私が見られなかった番組の前半部分で、千住さんとストラディバリウスとの不思議なめぐりあわせが語られていたのかもしれません。

そのめぐり合わせですが、私は、千住さんのお母様 千住文子さんが書かれたエッセイですでに読んで知っていました。その本のタイトルは千住家にストラディヴァリウスが来た日(新潮社)。

その本をまだ読んでいない方は、千住さんのインタビューを部分的に載せているサイトでストラディバリウス取得の経緯を、概略ですが知ることができますよ。
 ・こちら千住真理子 インタビュー

千住さんのストラディバリウスの音色がどんなものか聴きたくなりますよね。試聴できます。
 ・こちら千住真理子CD試聴(東芝EMI)
   参照千住真理子のCD一覧

nagyvar3.jpg話はそれましたが、この番組を見てとにかく驚いたのは、米国の生化学教授 ナジバリー博士(Joseph Nagyvary)の研究内容です。

博士は、職人ストラディバリがストラディバリウスを生み出せたのは「偶然」と豪語し、あの音色の秘密が、使っていたニスに入れていた防腐剤にあることを発見しました。それですべてが解明できたとは私は思いませんが、神格化され過ぎているようにも思えるストラディバリウスに、科学のメスを入れたという点は、大変評価できるものだと思います。

その防腐剤とはボラックス。米国の一般家庭でも使われている洗剤にも入っているもので、博士が実際にやって見せてくれたのですが、木を硬くする性質があり、ボラックスによって硬く引き締まったヴァイオリンがいい音を作り出すというのです。
 ・参照ボラックス(鉱物たちの庭)
    ボラックスについて(株式会社マルホン)

博士は、この研究結果を元に、オリジナル・ヴァイオリン製作をしています。
 ・参照ナジバリー博士プロフィール
    ナジバリー ヴァイオリン

一方、ストラディバリの工房もあったイタリアのクレモナ(Cremona)には、ヴァイオリンの製作を専門的に教えている学校、Istituto Professionale Internazionale per l'Artigianato Liutario e del Legno(I.P.I.A.L.L.)”Antonio Stradivari”があります。
 ・こちらI.P.I.A.L.L.”Antonio Stradivari”
 
イタリア国内だけでなく、日本を含む世界各国から生徒が集まってきているとのことです。

ヴァイオリンを弾いた経験が全く無い私ですが、ヴァイオリンはオーボエとともに私の好きな楽器です。ピアノは誰でも音を出すことができるけれど、ヴァイオリンは練習を重ねないと音が出ません。しかも、作りたての新しいものよりも、年数を重ねたものの方が、いい音色を奏でます。作りたての若い赤ワインよりも熟成が進んだ赤ワインのほうが遥かにおいしくなるのと同様に、ファストフードの手軽な料理よりもおいしい料理は手間も時間もかかるのと同様に、ヴァイオリンから時間を奪ったら、いいヴァイオリンもいい演奏もできません。すべてが高速化している人間社会の中で、時間をかける必然性が、今も尚残っているということを私は喜びたいと思います。そこに文化が生まれるのだから。
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TV番組テレビ・ラジオ

コメント

ヴァイオリンは僕も好きですよ。
他にはパイプオルガンも好きですね。

ジャズを聞くようになってピアノが好きになり、ブルースが好きになるとギターの良さが分かってきました。

僕は楽器はだいたい好きですね。

アガホアさん

パイプオルガンもいいですね!

うちには妹が学生時代に買ったギターがあって、私もトライしたこともあったのですが、妹も私も途中で挫折して、結局聞くだけになってしまいました。弦楽器が弾けないので、それだけ憧れも強いのです。

TBいただきました。

こんばんは。
私は趣味でヴァイオリンを弾いていますが、見た目だけ「ストヴァリヴァリ」に似せて作った楽器って如何な物なんでしょうか?ニスやら形の他にも材料の木の乾燥とか、人に弾きこまれたからこそ古い楽器で良く鳴る物があるような気がします。
千住さんの楽器は稀な物で、演奏家に殆ど弾かれることが無く数百年経ったものらしいいですが、それが他のストラドから比べて良いものだとは言い切れない感じがします。
私個人の考えは、現代作家の楽器を自分なりに育てて行きながら自分も上達していく過程を楽しんで行きたいと思っています。

ひで さん

コメントをありがとうございます。私は門外漢ですのでストラディヴァリウスに関して、どうこう言える立場ではありませんが、ひでさんの「現代作家の楽器を自分なりに育てて行きながら自分も上達していく過程を楽しんで行きたい」というお考えを支持しつつも、ストラディヴァリウスを購入したことが話題となって、一人のヴァイオリニストの商品価値が上がる現実を考えると、数も限られ、法外な値段で取引される本物よりも、明らかにリーズナブルな値段でそれに近い音が出せるヴァイオリン作りを目指す方々にエールを送りたいと思います。

ヴァイオリンと防虫剤

初めまして。
ストラディバリウスのヴァイオリンに防虫剤が使われていたというお話を聞いて、その記事を捜しておりました。
とても参考になりました。
ちなみに、私はオーボエとファゴットを吹いています。

チッチの父さん

コメントをくださり、ありがとうございます。ストラディバリウスの音の秘密に科学のメスが入れられたということで、ナジバリー博士の研究はとても興味深いですよね。

チッチの父さんは、オーボエを演奏されるのですか?あれは20歳くらいの頃でしょうか?無心にクラシック音楽ばかりを聞いていた時期に、交響曲を聴いていて、突然、オーボエの音だけが鮮明に聞こえてきたのです。それ以来、大好きな楽器となってます。クラリネットではなく、オーボエがいいんですよね。

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