感謝状 

それは突然の出来事だった。いつものように最寄駅のホームで電車を待っていた。いつもは、座れるように早めに家を出て、行列の先頭で電車を待つのだが、今日は家を出るのが遅くなり、私の前にすでに人がいた。電車の入線まであと数分というその時、突然突風が吹き、私がかぶっていた帽子を前方にさらっていった。「あっ、帽子が…」と私は叫び、帽子の行方を探したが、風にあおられた帽子は、ホームの上をまるですべるようにホームの端めざして飛ばされて行く。それに気づいた隣に並んでいた男性が、手を伸ばそうとするが帽子の速さに追いつかない。もう駄目、線路に落ちる…そう思った瞬間、自分の帽子を左手で押さえ、しゃがみこみ、旗を持つ右手を伸ばして、私の帽子をうまくキャッチしてくださった駅員さんの姿に気がついた。「ありがとうございます。すみませんでした。」すぐにお礼を言ったものの申し訳なくて、恥ずかしくなってしまった。そして、もしホームの端に居た駅員さんがしゃがんだ時、電車がホームに入ってきていたら、その駅員さんが事故にあうようなことがおきていたかもしれない。そう思うとぞっとした。人のちょっとした不注意が元で、大きな事故を起こすかもしれないという怖さを、はじめて実感した。駅員さんありがとう。そして気をつけてください!
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