月別アーカイブ

 2017年01月 

隠れた名品 

若者の活字離れは、とうの昔から叫ばれてきていることだけれど、
最近はテレビ離れも進んでいるとか。

しかし、若者の母親世代にあたる私なんぞは、テレビの無い生活なんて、とうてい考えられない。もっとも、忙しすぎる時には、テレビを観る時間も気力も消失するのだが。

地デジにBS、さらにWOWOW、そしてスカパーの2チャンネル。私が観るほとんどの番組は、1ケ月分の番組表を前の月の月末にくまなく観ておいて、事前に録画予約しておくのだが、番組の中には、番組表に内容の詳細が記載されず、観るまでどんな番組なのかわからないものも当然ある。特に早朝の番組にそういうものが多く、ある日、NHK BSプレミアム(103ch.)の一番最初の番組:「音楽」だったか「クラシック」だったか、ジャンルのみ記載された番組をためしに録画してみたことがあった。
それが私の『クラシック倶楽部』との出合いだった。

NHKには、クラシック音楽を扱う番組が多く、日曜夜9時からEテレで放送している『クラシック音楽館』、土曜夜9時半からの初心者向け(?)『ららら♪クラシック』、日曜深夜24時(月曜0時)BSプレミアムの『プレミアムシアター』等があり、
おもにN響公演を収録したものを放送をしている恐らくNHK一押しの番組:日曜 ゴールデンタイムの『クラシック音楽館』が、交響曲、協奏曲をメインとしているのに対し、早朝放送の『クラシック倶楽部』は放送時間が55分と短く、独奏・独唱や二重奏、四重奏など小編成の合奏が比較的多いのが特徴。

ところで、観たい番組をすべて録画している私が、録画したすべてを観るために行っている禁じ手

それは、想像がつくと思いますが、「早回しで観る」。

ドラマやドキュメンタリーには使えるが、音楽番組にはこれができない。従って2時間ぶっ続けで音楽番組、しかもクラシックを観続け聴き続けるのは、気の短い私には物理的にも、心理的にもかなり辛い。
ゆえに『クラシック倶楽部』の55分というのがちょうどいい長さ。

もちろん内容にも満足。
イタリアの若手テノール歌手 パオロ・ファナーレ(Paolo Fanale)のエレガントな美声や、ロシアのヴァイオリン奏者 マキシム・ヴェンゲーロフ(Maxim Vengerov)のまるで香り立つような美しい音色と出合ったのは、この番組が最初だった。
最近では、交響詩「フィンランディア」で有名なシベリウスに、可憐な、あるいは色彩豊かなピアノ曲がいくつもあることをこの番組で知った。

テレビは、愉しむ物であると同時に、今まで知らなかった世界へ開かれた扉だな、と改めて思う。
FC2 Blog Ranking