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花の都 金貨の都 

真冬には、インフルエンザ感染を極力避ける、という理由から、よほど心惹かれる企画でない限り、百貨店内の美術館を除いては、展覧会を観に、わざわざ出かけるということがほぼ無いに等しい。その反動もあって、今春は2回目の展覧会行き。

今回の目的地は、渋谷の文化村。
ザ・ミュージアムで開催中の『ボッティチェリとルネサンス~フィレンツェの富と美 展』を観るためだ。

しかし、当初 「行かなくてもいいかな」という気持ちも半分あった。ミュージアムショップで、イタリア・フィレンツェの「ROSSI」社製 紙製品が特別販売されている、と知るまでは。

週末出かけてみると、この展覧会、想像以上、見ごたえ十分の素晴らしい内容だった。
「フィレンツェの富と美」という副題がついているが、展覧会の目玉:ボッティチェリ作品に先んじて、1252年以来フィレンツェ共和国の貨幣として鋳造され流通し、その質の高さからヨーロッパ市場を席巻し国際通貨となった24金の光輝くフィオリーノ金貨の実物とフィレンツェの百合の紋章が冒頭を飾る。13世紀~15世紀フィレンツェ繁栄期の経済活動を切り口にしたユニークな展示会なのだ。今まで私が見たことのない実用品や、文化の隆盛の片鱗。これら展示品を、作成された時代背景や当時の社会構造、宗教観など、説明文を読みながら学びながら観て廻るのは、一冊の歴史書を読むよりも、遥かに理解しやすく、実感しやすく、大変身になるように感じた。
例えば、13世紀後半以降 ヨーロッパ各地にフィレンツェの銀行の支店が開設され、旅行者や商人が、現金を持たず信用状を携行して長旅に出られるようになるのだが、それを裏づけるような展示品 
「15世紀メディチ銀行発行の為替手形」(言われなければ、それが手形だとは気が付かないような、紙に手書きされたもの)
「インク瓶付の燭台」(商人や銀行家たちが商談旅行に出かける際、ボールペンや万年筆のない時代、必需品だったろう)
「15世紀に描かれた航海図」(羊皮紙に水彩インクで描かれ、日本もある)などを観ながら、当時の旅行に思いをはせた。

また、当時の生活を垣間見ることのできる展示品にも、興味深いものが多々あった。
例えば「象牙の櫛」、中央部分には旧約聖書の中の逸話を主題にした彫刻、上下が櫛の歯。
「出産盆」と呼ばれる子供の誕生を祝う儀式に使われたお盆は、両面に絵が描かれているのだが、永遠の生を象徴するオレンジの木(左側)と松の木(右側)の絵が、まるで日本の雛人形の「左近の桜 右近の橘」のようで驚いた。
「メディチ家の紋章が織り込まれた布の断片」、彩飾写本なども目を引いた。

一番期待していたボッティチェリの名作「受胎告知」が霞むほどに、工芸品が素晴らしい。

ボッティチェリの来歴や、彼のロレンツォ・デ・メディチとの関係、絵の変遷を観た際には、
 かつて読んだ 辻邦生 著『春の戴冠』を思い出した。
古典学者フェデリゴ(私)が語る幼馴染サンドロ(ボッティチェルリ)の物語。それは同時にコジモ亡き後のメディチ家の盛衰記であり、さらにはフィレンツェの盛衰記でもある。この展覧会の余韻が残っているうちに読み返してみたい。


さて、展示品をすべて観終わった後、やっとたどり着いたミュージアムショップ。イタリア・フィレンツェの「ROSSI」社製 紙製品だが、お目当ての包装紙、残念ながら気に入った柄は売り切れだった。仕方なく4種類の柄の包装紙を小さくカットした1セット400円+消費税を2種類購入。
しかし困ったことに、それまで必要ではなかったものが、手に入らないとなると、何が何でも欲しくなってしまう。

試しにamazonで検索してみると、意外なことにあった。欲しかったあの柄の包装紙!

ROSSI 蔓模様 包装紙

他にも
  

500x700mm 5枚入りが何種類もROSSI社 包装紙(amazon)

楽天市場にもROSSI包装紙

 ・関連記事Rossi に恋する~その1
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