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 2014年09月 

トランプから古楽器発見 

何となく立ち寄った横浜駅にある大型書店。そこでたまたま開催されていたのが
世界のトランプ・タロット展」 byニチユー

普段、トランプで遊ぶことなどほとんどなく、タロットも興味はありつつも、自分では占わないので遠い存在。
ただ、以前友人に頂いたテディベア柄のトランプがとても可愛らしくて気に入っていて、
トランプのデザインには非常に興味がありました。

お店に並んでいたのは、ピーターラビットや動植物、絵画、東海道五十三次などがプリントされたトランプ、そしてタロット。
一つ一つ観ていくと、気になるトランプが2つ

一つは、「Zodiac」つまり黄道十二星座
射手座のケンタウルスの、中世絵画風のちょっと怖い感じの絵が箱に印刷されています。52枚すべての絵柄が異なるとのことで、怖いもの見たさ半分、期待半分で購入してみました。
zodiac

全ての絵を観ていくと、14世紀から19世紀にトルコ、フランス、イタリアで描かれた絵をもとにしていて、まるで子供の絵のような素朴なものから、シャム双生児のように体をくっつけて並んだ双子座の異形の美人姉妹、動物のバックに星がたくさん描きこまれ "いかにも" という感じのものまであり、なかなか面白いトランプでした。

そして気になったもう一つが、丸いトランプ。こんな形、初めて見ました。
英国の有名カードメーカー ワジントン社(Waddingtons)<1922~1995年>製。
説明書によると、希少性や美しいデザインで、現在でも多くのコレクターに人気のメーカーだとか。
それは事実のようで、「ワジントン」で検索してみたところ、日本のアマゾンでも一部の商品が販売されているのがわかりました。その一例がこちら。

ワジントン・トランプ 「イギリスの風景」 P0089:バッキンガム宮殿

他にも何種類か取り扱っています。
 ワジントン トランプ(amazon)

さて、話を戻して 
その丸いトランプ。ある名画が使われているのですが、画像をここでお見せしてしまうと、
すぐに○○作の「△△△」だ!ってわかってしまう方もいらっしゃるでしょうから、先ずは言葉でどんな図柄か説明します。

・若い女性が鍵盤楽器を演奏しながら、首をひねってこちらを向いている
・その楽器には風景画が描かれているように見える
・女性は装飾過多のロングドレスを着ていて、少なくとも20世紀以降の作品ではなさそう

そして、作者の名が Vermmeer。

ヴェルメーって誰?

あとでわかったんですが、フェルメールだったんですね。
彼の作品『ヴァージナルの前に座る女』。
代表作ではないからか、今まで観たことがない絵です。そして、この女性以上に気になるのが、この
"ヴァージナル(virginal)"という鍵盤楽器。
ヴァージナルの女
チェンバロ風ではありますが、楽器に奥行きがなく四角く、蓋を開けたその内側らしきところに風景画が描かれています。その風景画がとても気になります。

Wikipediaのチェンバロの説明の中に出てくる楽器で、広い意味では、チェンバロの一種ではありますが、
浜松市楽器博物館の『楽器の世界 コレクション』
チェンバロの種類の紹介」によると、
構造的には多少異なり、曲想に応じて同時に鳴らす弦の数と組み合わせを自在に変えることができるチェンバロに対しヴァージナルは、同じ高さの弦がひとつの鍵盤に1本です。さらに、
裁縫箱や宝石箱、化粧箱としてなど、家具としても重宝され、蓋を閉じれば机になるため、手紙を書いたり、アイロンがけや、裁縫をしたりと 女主人の居場所としても重宝され、ヴァージナルを弾くことができ、嫁入り道具として持ち込むことが、中流階級以上の女性の嗜みでもあった。 とのこと。

確かにWikipediaに載っていた画像をよく観てみると、家具として その装飾性が際立っています。
ヴァージナル-1
ヴァージナル-2
美しいですね。

姿かたちだけでなく、楽器なのですから、やはり音も聴いてみたくなるじゃありませんか。


美しい音色ゆえ、生の音を是が非でも聴きたくなって、実物も観てみたくなり…ということで調べまくり、
チェンバロ奏者とフラウト・トラヴェルソ(フルートの古楽器)奏者のデュオ
「デュオ・リュタン」さんによるヴァージナルの演奏会が
12月にあるという情報を得て、日程が決まり次第 ご連絡頂けるようにお願いしました。今から楽しみです。
演奏会前後に、関連記事をアップしたいと思います。
 ヴァージナル演奏会情報今年も音楽三昧
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