隠れた名品 

若者の活字離れは、とうの昔から叫ばれてきていることだけれど、
最近はテレビ離れも進んでいるとか。

しかし、若者の母親世代にあたる私なんぞは、テレビの無い生活なんて、とうてい考えられない。もっとも、忙しすぎる時には、テレビを観る時間も気力も消失するのだが。

地デジにBS、さらにWOWOW、そしてスカパーの2チャンネル。私が観るほとんどの番組は、1ケ月分の番組表を前の月の月末にくまなく観ておいて、事前に録画予約しておくのだが、番組の中には、番組表に内容の詳細が記載されず、観るまでどんな番組なのかわからないものも当然ある。特に早朝の番組にそういうものが多く、ある日、NHK BSプレミアム(103ch.)の一番最初の番組:「音楽」だったか「クラシック」だったか、ジャンルのみ記載された番組をためしに録画してみたことがあった。
それが私の『クラシック倶楽部』との出合いだった。

NHKには、クラシック音楽を扱う番組が多く、日曜夜9時からEテレで放送している『クラシック音楽館』、土曜夜9時半からの初心者向け(?)『ららら♪クラシック』、日曜深夜24時(月曜0時)BSプレミアムの『プレミアムシアター』等があり、
おもにN響公演を収録したものを放送をしている恐らくNHK一押しの番組:日曜 ゴールデンタイムの『クラシック音楽館』が、交響曲、協奏曲をメインとしているのに対し、早朝放送の『クラシック倶楽部』は放送時間が55分と短く、独奏・独唱や二重奏、四重奏など小編成の合奏が比較的多いのが特徴。

ところで、観たい番組をすべて録画している私が、録画したすべてを観るために行っている禁じ手

それは、想像がつくと思いますが、「早回しで観る」。

ドラマやドキュメンタリーには使えるが、音楽番組にはこれができない。従って2時間ぶっ続けで音楽番組、しかもクラシックを観続け聴き続けるのは、気の短い私には物理的にも、心理的にもかなり辛い。
ゆえに『クラシック倶楽部』の55分というのがちょうどいい長さ。

もちろん内容にも満足。
イタリアの若手テノール歌手 パオロ・ファナーレ(Paolo Fanale)のエレガントな美声や、ロシアのヴァイオリン奏者 マキシム・ヴェンゲーロフ(Maxim Vengerov)のまるで香り立つような美しい音色と出合ったのは、この番組が最初だった。
最近では、交響詩「フィンランディア」で有名なシベリウスに、可憐な、あるいは色彩豊かなピアノ曲がいくつもあることをこの番組で知った。

テレビは、愉しむ物であると同時に、今まで知らなかった世界へ開かれた扉だな、と改めて思う。
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今年も音楽三昧 

新しい年を迎えました。
あけましておめでとうございます。

昨年同様、今年もマイペースでやっていきますので、よろしくお願いいたします。

さて、昨年の記事
トランプから古楽器発見」で、
ヴァージナルという楽器との出会いを書きました。
「デュオ・リュタン」さんによるヴァージナル演奏会(ヴァージナル&フルートの古楽器)、実は昨年のクリスマスにあったものの、生憎 聴きに行くことができなかったのです。

そして今年1月、遂に実現できそうです。

1月18日(日)には、八王子の いまここcafe杜丸
同 31日(土)には、経堂のギャラリー街路樹にて、
バッハ、ヴィヴァルディの作品他を演奏されるそうです。
2月にも、11日(水・祝)は阿佐ヶ谷のカフェ・ド・ヴァリエテ、
14日(土)は調布市の調和SHCクラブ主催で演奏予定だそうです。

詳細は、各会場・主催団体にお聞きください。


記事にはしませんでしたが、昨年は、人生初めて宝塚の舞台を観に行ったり、母のお供で初めて演歌のコンサートを観に行くなど、かなり充実した音楽生活を送ることができました。今年も、新しい音楽、新しい舞台との出合い・発見を楽しみにしています。
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トランプから古楽器発見 

何となく立ち寄った横浜駅にある大型書店。そこでたまたま開催されていたのが
世界のトランプ・タロット展」 byニチユー

普段、トランプで遊ぶことなどほとんどなく、タロットも興味はありつつも、自分では占わないので遠い存在。
ただ、以前友人に頂いたテディベア柄のトランプがとても可愛らしくて気に入っていて、
トランプのデザインには非常に興味がありました。

お店に並んでいたのは、ピーターラビットや動植物、絵画、東海道五十三次などがプリントされたトランプ、そしてタロット。
一つ一つ観ていくと、気になるトランプが2つ

一つは、「Zodiac」つまり黄道十二星座
射手座のケンタウルスの、中世絵画風のちょっと怖い感じの絵が箱に印刷されています。52枚すべての絵柄が異なるとのことで、怖いもの見たさ半分、期待半分で購入してみました。
zodiac

全ての絵を観ていくと、14世紀から19世紀にトルコ、フランス、イタリアで描かれた絵をもとにしていて、まるで子供の絵のような素朴なものから、シャム双生児のように体をくっつけて並んだ双子座の異形の美人姉妹、動物のバックに星がたくさん描きこまれ "いかにも" という感じのものまであり、なかなか面白いトランプでした。

そして気になったもう一つが、丸いトランプ。こんな形、初めて見ました。
英国の有名カードメーカー ワジントン社(Waddingtons)<1922~1995年>製。
説明書によると、希少性や美しいデザインで、現在でも多くのコレクターに人気のメーカーだとか。
それは事実のようで、「ワジントン」で検索してみたところ、日本のアマゾンでも一部の商品が販売されているのがわかりました。その一例がこちら。

ワジントン・トランプ 「イギリスの風景」 P0089:バッキンガム宮殿

他にも何種類か取り扱っています。
 ワジントン トランプ(amazon)

さて、話を戻して 
その丸いトランプ。ある名画が使われているのですが、画像をここでお見せしてしまうと、
すぐに○○作の「△△△」だ!ってわかってしまう方もいらっしゃるでしょうから、先ずは言葉でどんな図柄か説明します。

・若い女性が鍵盤楽器を演奏しながら、首をひねってこちらを向いている
・その楽器には風景画が描かれているように見える
・女性は装飾過多のロングドレスを着ていて、少なくとも20世紀以降の作品ではなさそう

そして、作者の名が Vermmeer。

ヴェルメーって誰?

あとでわかったんですが、フェルメールだったんですね。
彼の作品『ヴァージナルの前に座る女』。
代表作ではないからか、今まで観たことがない絵です。そして、この女性以上に気になるのが、この
"ヴァージナル(virginal)"という鍵盤楽器。
ヴァージナルの女
チェンバロ風ではありますが、楽器に奥行きがなく四角く、蓋を開けたその内側らしきところに風景画が描かれています。その風景画がとても気になります。

Wikipediaのチェンバロの説明の中に出てくる楽器で、広い意味では、チェンバロの一種ではありますが、
浜松市楽器博物館の『楽器の世界 コレクション』
チェンバロの種類の紹介」によると、
構造的には多少異なり、曲想に応じて同時に鳴らす弦の数と組み合わせを自在に変えることができるチェンバロに対しヴァージナルは、同じ高さの弦がひとつの鍵盤に1本です。さらに、
裁縫箱や宝石箱、化粧箱としてなど、家具としても重宝され、蓋を閉じれば机になるため、手紙を書いたり、アイロンがけや、裁縫をしたりと 女主人の居場所としても重宝され、ヴァージナルを弾くことができ、嫁入り道具として持ち込むことが、中流階級以上の女性の嗜みでもあった。 とのこと。

確かにWikipediaに載っていた画像をよく観てみると、家具として その装飾性が際立っています。
ヴァージナル-1
ヴァージナル-2
美しいですね。

姿かたちだけでなく、楽器なのですから、やはり音も聴いてみたくなるじゃありませんか。


美しい音色ゆえ、生の音を是が非でも聴きたくなって、実物も観てみたくなり…ということで調べまくり、
チェンバロ奏者とフラウト・トラヴェルソ(フルートの古楽器)奏者のデュオ
「デュオ・リュタン」さんによるヴァージナルの演奏会が
12月にあるという情報を得て、日程が決まり次第 ご連絡頂けるようにお願いしました。今から楽しみです。
演奏会前後に、関連記事をアップしたいと思います。
 ヴァージナル演奏会情報今年も音楽三昧
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