マリ・クレール休刊を知って 

昨日ブログを更新したばかりですが、朝刊に、ちょっと驚くようなニュースが載っていましたので、新しい記事を書かずにはいられません。

女性向け月刊誌 マリ・クレール(marie claire)の日本語版が、9月号(7月28日発売)をもって休刊となるそうです。1982年5月創刊といいますから、28年目にして、その幕を閉じるということですか。

最近は、買うどころか、本屋で見かけても、手を伸ばすことさえしない雑誌ですが、90年代には、よく買って読みました。当時、観るファッション誌が多かった中、それらとは一線を画した読む雑誌、さらに言えば、芸術や文化の香りに充ちた、知的好奇心を満足させてくれる雑誌学べる雑誌として、確固たる地位を確立していたように思います。

会社の同僚、映画好きの同年代の男性が、毎月読んでいたのを覚えています。女性誌でありながら、男性読者をも魅了する雑誌なんて、そうそうないですよね。

私は、買った号の中で、これは保存しておきたいと思ったものを捨てずにいて、今でも数冊、本棚に残っています。

例えば、写真家 マン・レイの特集が組まれた号、NYやパリの地図付き特集号、デザイナー ヴァレンティノの魅力を多角的に紹介した号など。

今手元にある1996年2月号をめくってみると、
ヴァレンティノの私邸や作品の豪華さに目を見張る特集記事の他、

モデルが美しい衣装に身を包み、イタリア・カプリ島の名所で佇む姿に旅心を刺激される「カプリ島への旅」、

アヌーク・エーメ、アニエス・ベー、写真家サラ・ムーンなどパリに生きる女たちのインタビュー特集、

フランス語会話のレッスンやワインのシリーズ記事など、教養講座的なページもあります。

さらに、音楽情報では、現代音楽の巨匠 武満徹氏が作曲したポップソングの中から厳選した13曲を
石川セリさん(井上陽水 夫人)が歌うアルバム『』(リンク先で試聴可)を紹介していたり、
語りがジャンヌ・モロー、ピアノ演奏がフランスのピアニスト ジャン=マルク・ルイサダというCD
ぞうのババール』に、エリック・サティの曲がふんだんに使われているという話題など、
いかにもマリ・クレール! 何ともマリ・クレールらしい!と思わせる記事のオンパレードです。

では、最近の号は、どのような内容なんでしょうか?
現在の若い女性達による、この雑誌の位置づけは?
 ・参照マリ・クレール公式サイト

最後の9月号は、想像するに、過去を振り返りながら、編集部が総力を挙げて集めてきた情報満載の、渾身の一冊になるのではないかと、期待しています。是非ともそうあって欲しいです。
そうであったなら、記念に買いたいと思います。
 ・参照マリ・クレール(amazon)
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日記日記

本物を観ずして… 

NHK教育テレビで放送されている「日曜美術館」を、久々に観ました。というのも、新聞のラテ欄を見て、
今回、クリムトを取り上げるらしいと知ったからです。

クリムト(Gustav Klimt)は、私が好きな画家の一人。TASCHEN(タッシェン)社を取り上げた過去の記事
バラとコミックの関係の中でも、クリムトの『抱擁』が表紙になった電話帳を使っている、と書きました。

番組では、クリムト作品の特徴、エロスと金の多用という二つの点に焦点を当てて、世紀末のウィーンに生きたクリムトの実像に迫る、といったような内容でしたが、番組の出演者で、クリムト作品を間近で見た経験をお持ちのアートディレクター 結城昌子さんの あるコメントに、
ハンマーで頭を殴られたような衝撃を覚えました

金を使ったクリムトの作品を近くで見てみると、表面がまっ平らではなく、凹凸があり、絵と言うよりも金の工芸品という印象で、今まで印刷物で見ていた作品とは、全く違うものだった。素晴らしかった。というようなことを(正確には、どのようにおっしゃっておられたか、記憶が定かではないのですが)おっしゃっていたのです。

私はクリムトの絵が好きだと言っておきながら、しかも、クリムトを取り上げたドキュメンタリーや情報番組を何度も見ているので、クリムトの絵を良く知っていると思い込んでいたけれども、たったの一度も、本物の絵をこの目で観たことがないのだ、ということに気が付いたのです。 
本物を観ずして、何がわかるのか
 
 ・参照クリムト(Wikipediaより)
     クリムト関連品


この「日曜美術館」を観た前日、つまり土曜日には、行ってみようかと思った ある展覧会が、すでに終わってしまっていたという事実を知り、がっかりしたばかりでした。
上野の国立西洋美術館で開催されていた
ルーヴル美術館展」。

6月14日に東京での展示が終わり、今は、6月30日(火)から始まる京都市美術館での展示の準備期間なんですね。

2月末から国立西洋美術館でルーヴル美術館展が開催されていたことは知っていました。我が家で取っている読売新聞では、連日の様に関連記事が掲載されていたんです。
でも、あまり関心がなく、記事をスルーしていました。東京展閉幕も、恐らく記事になっていたのでしょうが、まったく気がつかなかったのです。

ここ数ヶ月、観に行きたいという気持ちがちっとも沸いてこなかったんですよね。

展覧会には目玉作品がつき物ですが、今回のルーブル展の宣伝で良く見かけたフェルメールの「レースを編む女」、これが、私の好きな作品ではなかったということ。さらに、公式サイトで見かけたその他の作品も、特別私の関心を引くものではなかったこと、つまり、わざわざ出かける価値を見出せなかった。というのが、展覧会に出かけなかった理由です。

ところが、宣伝に使われなかった展示作品の中に、原画を是非とも観てみたい、と思わせる秀作(あくまでも私の価値基準ですが)がいくつかあることを知ったのです。

読売新聞では、展示作品を厚手の紙にカラープリントしたものを、毎月配布していて、集金の際に頂いていました。最近になって、すでに頂いていたものを見たのですが、その絵の中に、秀作があったんです。

一つは、3月に頂いた ピエール・ミニャール(Pierre Mignard)作
ド・ブロワ嬢と推定される少女の肖像』。
ピエール・ミニャールは、日本では馴染みが薄いですが、17世紀のフランスで活躍した、主席王室画家です。

そして、もう一つが、5月に配布された
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(Jean-Baptiste Camille Corot)作
ヴェネツィア、広場と円柱』。
コローと言うと、風景画、その中でも葉の生い茂った木が描かれた作品しか知りませんでしたが、このヴェネツィアのサンマルコ広場を描いた作品、色合いが素晴らしいです。

この2作品、原画をやっぱり見てみたかったです。後の祭りですけど。
 ・参照読売新聞・額絵シリーズ ルーヴル
     ルーヴル美術館展 公式サイト
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日記日記

天から降りそそぐ木漏れ日のような〜 

6月の初めに、4夜連続でNHKのBSで放送された「世界が注目する男性歌手特集」、録画しておいたものを、わりと最近観たのですが、
紹介された4人の内の一人が、フランスの若きカウンターテナー歌手
フィリップ・ジャルスキー(Philippe Jaroussky)でした。
Wikipediaによると、1978年生まれですから、31歳ですね。

カウンターテナーには、以前から興味があり、1995年発売のCD
カストラートの時代」を持っています。ただ、収録されている当時大人気だったヨッヘン・コワルスキー(Jochen Kowalski)といい、
最後のカストラート アレッサンドロ・モレスキ(Alessandro Moreschi)といい、声が野太くて、どうも私好みではないため、このCDはあまり聴いていません。

しかし、今回初めて聴いたフィリップ・ジャルスキーの声の、なんと美しいこと!
とても澄んだ声で、まるで天から降りそそぐ木漏れ日の様に、温かく優しい歌声。古楽器の演奏に大変マッチしていました。選曲もよかったのだろうと思います。しかも歌詞(あるいは楽譜?)の書かれた割と小さめの本を手に歌うのですが、まるで、自分の書いた散文詩か、普段身につけている聖書でも読んでいるような雰囲気に見えるんです。

そのフィリップ・ジャルスキーの歌が、日本のiTunesにも入っているんですね。

何曲かある内、「Altus- From Castrato to Countertenor」という当代の人気歌手たちの歌声を集めたアルバムに入っていた一曲、
Giustino: Vedro con mio diletto (Anastasio)」を、今回ダウンロードしてみました。 
 ・こちらPhilippe Jaroussky, Jean-Christophe Spinosi & Ensemble Matheus - Altus - From Castrato to Countertenor - Giustino: Vedro con mio diletto (Anastasio)(試聴可)

如何ですか?
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